管理栄養士としての知識を深めるために、教育機関へ通っていました。講義を受ける中で、居宅支援をやってみたいという気持ちが湧き、介護施設への転職を決めました。見学時に職員の利用者様に対する前向きな支援の姿勢を感じ、当施設に応募しました。

ミールラウンドで摂取状況を他職種と共有し、食形態の変更や補助食品を使用することで、誤嚥防止や適正体重への改善を図っています。病院と比べて状態の安定している方がほとんどですが、95％が後期高齢者です。疾病にかかわらず緩やかに落ちる全身機能を見逃さず、誤嚥しない・食の楽しみを維持できるように、多職種一丸となって関わっています。

少し形態を落としてでも体重に変化がなく、「美味しい」と食事している姿を見ると、やはり嬉しくなりますね。引き続き安全に食事を楽しんでいただけるように、在宅や他施設などその方の行く先でも提供できる内容であるかどうかは注意をしています。在宅に戻る場合は、家族の調理能力や支援体制に各家庭で大きな差があります。なにか困った事があれば居宅療養管理指導で訪問を行うなど、退所後もサポートできる体制を作りたいと思っています。

老健やクリニックの他にも、認知症グループホームやデイサービスが法人内にあります。管理栄養士の数が増えたら、管理栄養士を配置する義務のない施設にも栄養管理を広げたいと思います。

入職して印象に残ったのは、どの職員もいつも笑顔であいさつをしていることです。入社して日も浅いですが、とても職場の雰囲気がよいので、すぐに打ち解けることができました。職員が利用者様に対して前向きに支援を行っている施設なので、積極的に利用者様の栄養管理に関わることができます。今はまだ管理栄養士の数は少ないですが、ぜひ一緒に活動の幅を広げていきましょう。